裏庭の飛行機工作において金属溶接は一つの難問ですネ。
飛行機ですからクロモリかアルミ合金が多いと思いますが、クロモリ溶接の話を一つ。(アルミは別の機会に)
クロモリパイプは操縦系統、エンジンマウント、人力ではクランク、サドル、パイロン回り等で使用されますね。
例の石塚さんはガス溶接(アセチレン、酸素)ばかりでしたが、 肉厚1mm以上あればきれいに付きます。 しかし、人力で使うような薄肉には不向きです。 簡単に穴が開いてしまうし、ひずみが残りやすく精度も出しにくいです。
人力「ストーク」では不活性ガスアーク溶接法を使いましたが、 高度な職人技を必要とすることと、やはりひずみが残ってしまうことで、 正直あまりおすすめしません。(当時は最適だとか吹聴しましたが,もう時効でしょう)
後輩達がやっていた硬ロウ付けはひずみも少なく、わりと強く接合しますし素材を痛めません。
真鍮ロウは盛れるのでごまかしというか、調整が効くのでそれはそれで良いのですが、
材料を精度よくピッタリ加工し、低い温度の銀ロウが最高かなと思っています。
イタリア式に全体をあたためて、すーとロウ材を滑り込ませ、フィレットR1位が最高ですネ。