読売ヘリコプタ

読売新聞社が提唱し、日本ヘリコプタ研究会が昭和27年5月に結成され、東京機会化工業が中心となって、開発された日本最初のヘリコプタ(Y-1)。
試験場所は多摩川河川敷の読売飛行場。東急二子玉川駅からバスで1停留所、上流側で東京都側。(土手の外が格納庫)


当時の写真と比べるち補助輪が内側配置、ドア無し等、若干の相違はあるものの、素晴らしい保存状態に感激しました。


計器パネル。何より驚いたのはこの歪の無いキャノピーでした。作者は誰でしょう?


コックピット後方から撮りました。赤いのは燃料タンク。白い丸いのはエンジンのクーリングファンです。


ミッションです。べル47を模したとすれば、遊星歯車の減速機と想像されます。黒いシャフトの下はユニバーサルジョイントです。


これが凄い。何と瓦斯電「神風」7気筒を上向きに配置です。見事ですね。
白い丸いのは、ダクト無しそのままのクーリングファンです。 


「Y-1」のエンジンシリーズ、東京瓦斯電気工業製「神風2型」も展示されてました。
空冷星型7気筒は8498ccで130hpを絞り出したそうです。
エンジンマウントは展示用ではない(実機もの?)様子。どんな飛行機から外したのでしょうか?


その瓦斯電「神風」搭載のパラソル機「立飛R-52」。右翼上方に見える2本の滑走のは藤沢飛行場(現、荏原製作所住宅とインドアテニスコート周辺)、右が誘導路の様ですので手前が湘南側ですね。
本機は戦後最初の国産機で、読売が所有、グライダー曳航等に活躍しました。(参考:航空情報 1953-9 より引用)