グライダー等で、ウエブや後縁材として航空ベニヤを使う場合、あらかじめスカーフ継をして、長いベニヤを作ってから使用します。
接着の方法は、たるき等ではさみ、シャコ万でプレスします。
たるきはスカスカの松ですので、もし接着剤が付着してもたるき側が裂けてベ
ニヤに残るのでベニヤへの影響は最小ですみます。残った松のカスは、鉋(かんな)の刃で削ぎ取り整形します。
前縁等のプランクの場合、スカーフ接着を先にしてしまうと、後の曲げ加工で苦戦します。
スカーフ部はちょうどリブの上になるようにし、リブへの接着とスカーフ接着は同時に行うのが適当です。
そのため、木取り曲げ加工等は事前に十分正確に行い、接着中や接着後の作業
を最小にします。
木取り、曲げ加工が先のため、スカーフ加工は前項の「ノミ流」が適当です。