リブの製作法

木製グライダーのトラスリブの製作法です。(一例です)

[治具の製作]
・準備する部材
仕上がり寸法より一回り大きな定番(厚さ20mm程度の合板):4枚
リブ幅の2倍程度の駒:数十個
リブ幅より1〜2mm低い駒:数十個
細六釘:少々
接着剤:少々

・リブ製作治具
定盤上にリブの仕上がり外形(プランク等の厚さ分は差し引く)を正確に写す
リブ幅より1〜2mm低い駒(10×30mm程度)をリブ外形接線に垂直(放射状)に固定(場合によって接着剤併用)
前縁、後縁材、リブ材(上下)を置いて外側駒に対向して内側に駒を固定(これでリブの外形はできました)
桁の前後位置にトラス材を置く
各トラス材毎に、低い駒(10×30mm程度)4本程度で位置決めする
これでリブの製作治具は完成です。

・リブ材のカット治具
別の定盤上に作ります
「リブ製作治具」上で各部材の長さとカット面の角度を正確に木取りしたサンプルを作ります
サンプルを「リブ幅の2倍程度の駒」4本で固定、
両端のカット面の延長上に「リブ幅の2倍程度の駒」をそれぞれ4本振り分けて固定(駒の隙間は胴付きの刃幅)
これで「リブ材のカット治具」が完成です。部材を置いて両端の駒に沿って胴付きで引いてください
サンプルと長さ、両端のカット角度が同じリブ材ができればOKです
同様に他の「リブ材、トラス材」用のカット治具を盤面上に作ります

[部材の切り出し]
・ガセットの作成
通常1〜1.5mmの航空ベニヤを使用します
リブの大きさにもよりますが20〜25mm幅に「け引き」でリボンを作ります(木目は長手方向)
等脚台形(使用部位によりますが正三角形3個分程の大きさ形)に「はさみ」でカットします(交互にカットすれば無駄がありません)
前縁、後縁材のガセットはリボンのまま使う場合もあります

・リブ材の作成
前記「リブ材のカット治具」で必要本数をカットします。

[リブの製作]
1.「リブ製作治具」上に前縁、後縁材を置く
2.「リブ材のカット治具」でカットしたリブ材、トラス材を置く
3.ガセット貼付け部に接着剤を塗布
4.ガセットを置く(台形の底辺は外形リブ材(上下)よりはみ出るようにする)
5.「無地定番1」をそっと重ねる
6.シャコ万でプレスする

7.接着剤が乾燥したらリブを取り出す(片面ガセットの状態です)
8.2本目の作業で1.〜5.まで進める
9.「片面ガセットのリブ」(7.で取り出した)をガセット面を下にして「無地定番1」の上に置く
10.ガセット貼付け部に接着剤を塗布
11.ガセットを置く(台形の底辺は外形リブ材(上下)よりはみ出るようにする)
12.「無地定番2」をそっと重ねる
13.シャコ万でまとめてプレスする(下から「リブ製作治具」、片面ガセットのリブ、「無地定番1」、両面ガセットのリブ、「無地定番2」の順に重なる)
14.接着剤が乾燥したらリブを取り出す(片面ガセットのリブと両面ガセットのリブ)

8.〜14.の工程を繰り返し、必要本数作る

※リブの外形からはみ出たガセットを切り取り、整形。必要に応じて塗装し完成。