自作機師匠

小美濃が中学から高校の間、勉強もしないで飛行少年やっていた頃の話 です。
自宅近くの御岳神社の神主さんが大変な飛行機好きで、プライマリーや セカンダリー・グライダーの修復再現をしてました。今で言うところの レストアですね。
神主の石塚さんの敷地はけっこう広くそのほとんどが芝生で、天気の良 い日にはプライマリーを持ち出して、パチンコで軽くジャンプ飛行をし ました。(都立井草高校の東側)

修復作業の内、私の役割は、リブのガセットの切り出し、45度プランク ベニヤのスカーフ継準備、細六釘の押さえ駒等の下準備の他、羽布貼り 前の生地サンディング等々で、まるで飛行機大工の弟子入りしたみたい な毎日でした。

飛行機好きな方が入れ替わり立ちかわり尋ねてきましたが、対応は全て 石塚さんですので、作業場の奥で下準備をしながら、みなさんの楽しい お話を聞かせていただきました。

当時「ライト航空」っていいましたっけ、オートジャイロの輸入販売を している方(石川さん)がよく来て、本来のアルミブレードの代わりに木 製ブレードを試作し、石塚さんのアドバイスを受けていました。後縁が 反り上った特異な翼型でした。
芝生にオートジャイロを引っ張りだして、ブレードの調整をしました が、ピュンピュンと風を切って結構恐かったですね。

ベル47の縮小スケール版(多分2/3程度)??を自作されている方もよく訪ね てきました、基本フレーム等は完成しているようで、小物の製作に手間 がかかっている様子でした。
その後の話は聞いていませんので、はたしてどのような結果となったの でしょうか。


御岳神社の境内。写真は人力飛行機「くだかけ」。


石川さん発行の「ライト航空」ニュース。


自作機マニヤ向けの月刊誌でした。