航空研究会

日大理工学部に入学すると、YS-11や人力飛行機研究で有名な木村秀政 先生が会長を務める航空研究会に入部、ホームビルト班を選びました。

当時の人力飛行機研究は、木村研人力飛行機班が卒業研究のテーマとし て扱い、航空研究会(お茶の水)と習志野航空研究会はいわば木村研の予 備軍みたいな感じでした。

航空研究会の会員は4学年総勢で50名を超える大所帯で、エンジン班、主 翼班、公害班、模型班、ホームビルト班、等々、班単位で研究テーマを 決めて活動しました。
航空研究会合同の活動としては合宿や校内での研究発表会、航空機関連 の生産や開発施設、航空自衛隊の見学等がありました。見学の申し入れ は航空機関連に就職したOBにお願いしました。航空業界のOBは大勢いる ため容易なことでした。

小美濃が入るまでのホームビルト班の活動は主に飛行機設計が中心で、 それを現実のものにすることはなかったようです。
自分は是非実現できる飛行機を作りたいと訴え、1年先輩(2年)の3人を 口説き、当時、米国で話題になりつつあったハンググライダーの設計製 作を計画しました。

製作場所は習志野の格納庫を考え、管理責任者の橋本先生(ヘリコプタ 研究)に格納庫借用のお願いをしましたが、ただの同好会でしかも前例 も無いため、玄関払いとなってしまいました。


航空研究会発行の冊子。他に「航研だより」も発行された。