小美濃はもともと航空大学校(宮崎)を志望していたのですが、自作機師 匠の神主さん(石塚さん)には日大受験を薦められていました。
それでも航空大学校を受験したのですが、二回落ちてしまい、ついにあ きらめました。

神主さんの薦めどうり日大理工学部機械工学科の受験となりました。
(当時、航空宇宙工学コースには2年から分かれました)
試験会場は日大豊山(ぶざん)高校の一教室。試験監督は二名。
答案用紙が配られて、ふと前を見ると何と監督のお一人は佐貫亦男先生 ではないですか。

小美濃は感激しました。これはきっと何かの縁と思い、試験問題を手早 く済ませ、答案用紙の裏に、自分がどれほど飛行機好きか、佐貫先生に 出会えた幸運について、合格できたらどんなことがしたいか等々、紙面 の許す限り綿々と訴えました。

そのせいかどうか解りませんが、無事入学でき、飛行機漬けの大変楽し い学生生活が始まりました。

佐貫亦男先生：プロペラ、ロケット工学の世界的権威者。
ドイツ「V2」、アメリカ「アポロ計画」のフォンブラウンの弟子とし ても有名。