人力飛行機との出会い |
我が家のテレビがまだ白黒の頃です。
番組名は思い出せませんが、偶然、日本大学の人力飛行機を紹介する特
集番組を見ました。
「人のパワー測定機」と製作中の「リブ」や「図面」、「水平尾翼」等 がスタジオに持ち込まれ、木村先生や学生達が夢一杯の解説をしていま した。自分はその話にドキドキしながら聞き入った覚えがあります。 時代は、多分「リネット1」の製作に入った頃かと思います。
後に知ったことですが、「リネット1」はロールアウトするまでに約3年 の歳月を費やしています。前半は人の馬力特性だの、構造材料選定等の 基礎研究に終始し、実機の製作に取り組んだのは最後の1年間位だったそ うです。と言うことで、自分が見た番組は1965頃に放送されたと考えられ ます。
小美濃は後に日大に入学。早々に、気になっていた習志野滑走路の脇 の格納庫を覗きました。そしたら、最初に目に飛び込んできたのは、あ の白黒テレビで見た「人のパワー測定機」でした。長い間放置された様 子で、埃をかぶっていましたが、この発見に大感激したことを今でも鮮 明に覚えています。
木村秀政先生と日本最初の人力パイロット岡宮宗孝先輩(1966年)。
"提供 所沢航空発祥記念館"