木材の欠陥用語と限度

将来、木製機ブームが到来した時、こんな用語知ってたら鼻が高いですょ。来ないか!!



航空機用木材の欠陥は、強度計算上差し支えない範囲で許容されますが、 欠陥の無い材料を使用するにこしたことはありません。
加工した部品材料に欠陥が発見された場合の、使用あるいは破棄の判定限度の目安としてください。


死節と生節、葉節の内、ポロッと取れるのが死節、使用不可です。孔扱いです。
生節は組織がつながっているものを呼び、その小さいのが葉節です。 強度部材用途で仕上がり寸法の20%以上、2mm以上は不可です。
その他の部材(強度の重要でない部材)では6mm程度まで許容されますが、 仕上がりの1/3以内の中心寄りにあって、500mm以内に同じ欠陥がないことが目安です。
葉節は集まりやすいので500mm以上のピッチは意外と得にくいです。

やにつぼ、やにすじ
やにつぼは樹脂の溜り、やにすじは線状になった溜りです。
長さ40mm、幅3mm、深さ3mm以上は不可です。接着にも重大な影響をあたえる場合があり、 接着面の特に端にある場合は避けるべきです。

かなすじ、ゴムみぞ、入皮
かなすじは、樹木の導管に固いゴミがたい積したもので、鉋かけで「ジャリッ」っていうやつです。
ゴムみぞは、やにの代わりにゴム状の分泌物のみぞです。
入皮は、樹皮が巻き込まれたものです。
許容範囲はやにつぼ、やにすじと同等です。 どちらも年輪を切る方向は不可です。

あて
色の濃い、固い部分です。
許容限度は決まっているようですが、加工や整形を考えると使用を控えたいです。狂いも出やすいです。

もめ、胴うち、割れ
もめ、胴うちは繊維を破壊する方向、割れは放射方向や年輪方向の発生。
限度は無く使用不可です。原因は色々ですが立ち木状態ですでに発生しているものもあるようです。
乾燥による干割れなんていうのもあります。

腐れ、虫食い
程度によらず使用不可です。腐れは乾燥の項で説明の、芯が爪でグッとやわらかく感じる物もよくあり、 使用不可で分離保管あるいは廃棄対象です。