シリンダー軸をプロペラ軸と平行にした、大変珍しいエンジンです。(1963年製)
簡単な取扱説明書と注意書が付属します。
プラグは標準タイプで、シリンダーヘッド中央に付きます。
プロペラ軸の延長上の突起はコンロッド調整ネジ。
キャブはクランクケース側面に配置され、バルブはシャフトロータリー形式です。
では、分解して細部を見てみましょう。
「areo35」の刻印。右の流線形はキャブの取りつけ部。バルブが見えます。
取り外したキャブレター。モーターサイクルに似たスライドキャブタイプです。スライド幅は2つのナイロンナットで調整します。
右の太いシャフトはニードル。右まわりに、ニードルまわり止めネジ(ナイロン製?)、燃料ニップル、スライドピストンユニット、スロー絞り用ニードル、そして真中がキャブベンチュリー本体。
シリンダーヘッドは4本のビスで固定。プラグネジは標準サイズです。
シリンダー内に薄いライナーがインサートされます。
リアカバーは6本のビスで固定。右下の太いネジはコンロッドの奥行き調整ネジ。ネジ側面にナイロンが埋め込まれ、振動で緩まない仕組みになってます。
リアカバー内側の金色はコンロッドのボール受け。
コンロッドとピストンを引出します。
コンロッド後端のボールを中心に左端がごますり運動をします。
上がクランクシャフト。左上の穴にコンロッドが斜めに差込まれます。
ピストンはスリッパーを介してコンロッドに回転力を与えます。
ピストンの手前側からコンロッドスリッパーが挿入されます。
構造図。モデルエンジンガイドブック(鈴木秀哉著)から引用させて頂きました。