古いUコンキットが出てきたのでご紹介します。(普通の価値観ならごみですね)
下敷きになっているのは青焼き図面です。反転焼きが時代を感じさせますね。組み立て説明はなぜ
か全て英文です。
木部はオール桐、被覆は絹です。
桐はバルサに比べて比重2倍ほどですが、これしか無かったのでしょうね。翼端整形材も桐ブロックです。
絹は「ふじ絹」と呼ばれ、現在模型用に使われているの
と比べると目が粗いです。「ふじ絹」は女性着物の裏生地として使われたようです。
カットされた部品は重ねてセロハンで括られ、台紙に絹糸で丁寧に止められています。
桐の削り出し車輪が珍しいですね。
「ボーイング連絡機L-15」のUコンを探してみました。
写真は間宮親子の作品で、皇居前の飛行会のスナップです。(「ラジオと模型」1949年6月号より引
用)
キットの価格を調べました。
写真は見にくいですが「L-15ボーイング連絡機 1100円」と読み取れます。
隣のページには「ホープ-B」2100円、
間宮親子の「マミヤB」2300円、「ロック049」は1350円となっています。
「ロックエンジン」は後の「ピジョン」ですね。(「航空ファン」1953年1月号より引用)